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スプロケットあれこれ(その6)

今回も、ギヤ比を使った検証をいくつかやってみたいと思います。

私がスプロケットを変更する前の、ノーマル99モンテッサの各変速時における「総ギヤ比」は次の通りでした。

(ノーマル状態)  終段減速 × 二次減速 × 終段減速 = 総ギヤ比

  ・1速時   3.211 × 2.533 ×4.000 ≒ 32.533
  ・2速時   3.211 × 2.133 ×4.000 ≒ 27.396
  ・3速時   3.211 × 1.813 ×4.000 ≒ 23.286
  ・4速時   3.211 × 1.080 ×4.000 ≒ 13.871
  ・5速時   3.211 × 0.643 ×4.000 ≒  8.258

スプロケット変更する前に、私がセクションで最も多く使用していたのは2速でした。
そこで2速を中心に、ノーマル状態で他のギヤが感覚的にどの程度離れているのかを、考えてみたいと思います。
計算のしかたは、今まで散々やった通りです。
通常一般的な比率を出すやりかたとは全く逆で、基準にする数「総ギヤ比」を、比較したい数「総ギヤ比」で割ってやります。
今回は2速の総ギヤ比を基準にしますので、計算すると次のようになります。

     (1速)   (2速)  (3速)    (4速)  (5速)
     0.8420  1.0000  1.1765  1.9750  3.3175

これにより、2速が進む距離を‘1’とした時、同じエンジン回転数での1速は、2速の84.2%の距離しか走れない事がわかります。
リヤタイヤの外周は今までやってきたように、ここでも便宜的に「1m」という事にしておきます。
2速でギリギリ1mのステアを登れる時、1速では頂上まで約16cm届かない事になります。当たり前ですが、16cmも届かなければ、2速と同じ回転数で1速を使えば間違いなく落ちる事がわかります。
2速でリヤ1周できるエンジン爆発回数の時、1速で進める距離は一覧表にある通り、2速の84.20%となります。
不足分の距離は15.8%なので、その分だけエンジンを回してやれば、頂上まで登りきれる事になります。
1速でリヤ1周に必要な爆発回数は、32.533 回です。2速の場合は 27.396 回です。
ですから、1速でリヤ1周に不足なのは、32.533 回 - 27.396 回 = 5.137 回となりますので、あと 5.137 回爆発すれば、リヤが1周する事になります。
割合で見た場合、例えば2速の爆発回数を基準にすると 32.533 回 ÷ 27.396 回となり、数値は‘1.1875’となります。
つまり回転数を、2速で上がれる時の 118.75 %(18.75%増し,※約2割増し)にすれば、1速でも上がれる回転数になるという事ですね。

さて次に、隣り合うギヤがどの程度離れているかを比べてみましょう。
そのために、各「総ギヤ比」を1とした時の、総ギヤ比の離れ方を一覧表にしてみます。

① 1速基準  (1速)   (2速)    (3速)    (4速)    (5速)
                 1.0000   1.1875   1.3971   2.3453   3.9395

② 2速基準  (1速)   (2速)    (3速)    (4速)    (5速)
                 0.8420   1.0000   1.1765   1.9750   3.3175

③ 3速基準  (1速)   (2速)    (3速)    (4速)    (5速)
                 0.7157   0.8499   1.0000   1.6787   2.8198

④ 4速基準  (1速)   (2速)    (3速)    (4速)    (5速)
                 0.4263   0.5063   0.5956   1.0000   1.6797

⑤ 5速基準  (1速)   (2速)    (3速)    (4速)    (5速)
                 0.2538   0.3014   0.3546   0.5953   1.0000

先ず①の1速基準を見てください。1速に比べて2速は18.75%(約1割9分だからほとんど2割増し)の距離の増加になっています。
次に②の2速基準を見てください。2速に対して3速は17.65%(約1割8分だからほとんど2割増し)の距離の増加です。
では次に③の3速基準を見て下さい。3速に対して4速は、いきなり67.87%増となっており、いきなり約7割もの速度増加となっています。④の4速基準を見ても、4速に比べて5速は67.97%(約7割)もの速度増加量となっており、3速と4速の対比と同じように、かなりの開きがある事がわかります。

(1速) =18%up=>(2速) =17%up=>(3速) =67%up=>(4速) =67%up=>(5速)

この事から、1速から3速までは約2割程度ずつ速度が増加するように、ギヤ比の変化がつけてあり、4速,5速へは一気に約7割近い速度の増加となるようなギヤ比の設定がされているのが分かります。
1~3速がクロスミッション(接近したギヤ比変化)と呼ばれ、4~5速が移動用と言われているのが、この事からも良くわかると思います。

ここでは単に数字を羅列しただけで、具体的な表現は特にしませんでしたが、考え方としては同じです。
例えば3速基準であれば、1.000を示す3速を中心に、5速の場合2.8198倍の距離の伸びがありますから、3速で100m走れる回転数の時、同じ回転数なら5速にすれば281mと98㎝走れる事になります。
2速で2m走れる回転数の時、同じ回転数なら2mと35センチ3ミリ走れるという事になります。
そのあたりは、自分がリアルに想像できる距離を好きなように設定してみて下さい。

それでは今回はこのヘンで。
デハデハ~。

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