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無人戦闘機の時代

ちょっと古い記事ですが、Japan Aviation News(2008/02/10 松尾芳郎氏)によると、アメリカの無人戦闘攻撃機(X-47B)が、2011年の暮に初の空母着艦を目指す事になったそうです。
コンピュータ制御された無人の戦闘機が空母から離艦し、ミッションを遂行して着艦までを自動的に行う時代になりつつあるようです。


下は「X-47B」のイメージ画像
X47b













下はそのベースとなっている実験機「X-47A」
X47apegasus1 X47apegasas2













良い悪いは別にして、とうとうこんな時代に突入してしまったようですね。
そういえば日本は漏れ聞くところによると、以前F22ラプターの導入を検討していたようですが、アメリカの最高軍事機密のカタマリという理由で、どうやらアメリカ自身その技術流出に伴う問題や抵抗が多いらしく、F22ごときの導入さえ困難な状況のようです。
そんな中アメリカでは、既にF22程度など遥かに凌ぐ次世代戦闘機の開発が着々と進みつつあるようですね。
本来であればこういった無人戦闘機は、日本にこそ向いているように思うのですが、以前戦闘機の自力開発に対してアメリカから圧力が加えらた噂もある日本では、なかなか難しいものがあるのかも知れませんね。

ところで、「F22程度」とか「F22ごとき」とは少し言いすぎたかも知れません。
(その程度のモノすら、同盟国であるはずの日本にさえ供与が見送られたようですが)

下はF22ラプター
F22_0502211










以前「F22ラプター」のデモ飛行を動画でいくつか見た事があるのですが、はっきり言ってとんでもない戦闘機です。
ほとんど失速している状態でさえバランスをとり続ける姿勢制御能力や、そんな失速状態からでも機動回復してしまうほど卓越した動力性能は、他に追随する戦闘機がちょっと見当たらないように思いました。

F22の大変な高性能ぶりを如実に見せてくれるのがベイパー(vapour)です。
ベイパーとは旅客機の翼などでも見られように、高速の空気の渦により気圧が極端に低下して水蒸気が発生し、スジを引くように見られる現象ですが、このF22という戦闘機の場合、湿度や高度など条件にもよるでしょうが、急旋回する際に、翼端などの部分的なものではなく、その主翼全面から均一に、一斉に水蒸気を噴出させます。
見るからにずば抜けた旋回能力と動力性能です。
確かにF15やF18なども、急旋回時に大量のベイパーを噴出しますが、F22のそれは遙かに超えています。
これは空力的にもプログラム的にも非常に優れた姿勢制御能力と、とんでもなく強力な動力性能なくしては絶対にあり得ません。
おまけにこのF22は、ステルス性能,敵探知能力,複数補足による同時攻撃能力も群を抜いており、現在のところやはり無敵の戦闘機といっていいと思いました。

それでもこのF22には、革新的な戦闘機を目指すには最大の問題となる唯一の弱点があります。
それは「パイロットが搭乗している」という事です。
人間が長時間に渡って加速度に耐え続けられる能力は、耐Gスーツを着用しても約8G弱、それに加えてF16のように横臥姿勢をとったとしても約9G程度が限界と言われているようです。
戦闘機の性能自体は人間の限界とは無関係ですから、現在考えられる物理限界まで性能を上げる事が可能です。

ドッグファイト(近接格闘戦)をメインにしたF16でさえ、人間が耐えられるところまでプログラムによってその運動能力を既に抑えられています。
つまり人間は、間違いなく近代戦闘機の足かせでしかありません。
所詮は水分やタンパク質のカタマリに過ぎない人間に、金属や電子機器と同じ限界を要求する事は所詮不可能です。
ところがこのX-47シリーズは、戦闘に際して大きな足かせとなる人間という限界枠を取り払ってしまいました。
パイロットが不要となると、耐Gスーツとその与圧装置,酸素供給機能、防弾板に緊急脱出装置などなど、パイロットに必要なあらゆる生命維持装置も一切合財不要となります。
億単位と言われる高額の訓練費をかけて長時間パイロットを訓練する必要も一切無く、性能を上げる場合は、新しい部品に交換したり、新しいプログラムをロードすれば済むわけで、新人やベテランといったパイロットの能力によるバラツキもなくなるわけです。

既にドッグファイト(近接格闘戦)にせよ遠距離攻撃にせよ、戦闘機の機械的な限界性能や反応速度は、とうに人間の限界を超えています。
時代は構造材やセンサー類といた機体性能、そしてデータ蓄積や処理速度,プログラムの性能競争の時代に入ったといっても過言ではないと思います。
これまでSFでしかなかった戦闘妖精「雪風」のような戦闘機が、徐々に現実のものとなりつつあるようです。

非常に怖い話ですが、現実の戦闘がまるでテレビゲーム化する傍らで、戦闘には直接無関係な民衆のリアルな血が流れるといった世界が、もうそこまで近づいているのかも知れませんね。

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コメント

X47は無人戦闘機ではなく無人戦闘攻撃機ではなかったでしょうか?
無人戦闘攻撃機は一般にイメージするような空対空のドックファイトを行う機ではありません。
真の無人戦闘機開発にはまだ随分時間がかりそうですし、Gについても、さまざまな状況や機動にもよるとは思いますが、人間の耐えられない高Gには機体そのものが傷んでしまいます。
また、現状では瞬時の判断を要求される空対空戦では人間の方が上回っています。
仮に無人戦闘機が開発されても有人機との併用になると予想されています。
長々となりましたが、このような現段階で無人戦闘機の時代と定義するのは少々早合点かと思います。
ただ私はF22の導入に対する費用やライセンス生産出来ない点、グレートダウンの問題はあると思います。
ですから、F22導入に反対する事には理解できます。

投稿: たく | 2009年8月19日 (水) 05時01分

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